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公教育がダメなのは、やっぱり教育委員会の体質が原因

【山田宏、藤原和博 公立学校を変えてやる】 Voice 2008年8月

和田中ですっかり有名になった、杉並区教育改革の主人公です。これに教育長の井出さんが加わると、役者勢揃い状態ですね。

この二人が、藤原校長による和田中の5年間の総まとめを行っています。 客観的に見てしまうと、自画自賛で、「おいおい」という感じですが、短い対談ですし、実際に「行動を起こした」お二人ですから、OKでしょう、笑。

まずは山田区長による、教育に対する問題意識からスタート。
・ 公立学校を運営する教育委員会および現場のヘッドである校長が、非常に官僚的になっており、官僚的であることの弊害が目立ってきた
・ つまり、内向きの組織であり、子供を見ずに、上司を見ている。 これでは、良い教育(へのチャレンジ)ができない
・ 都の教育委員会を筆頭に、ダメダメの教育組織である

そこで
・ 競争原理の導入、そして、教育組織の外にいる、民間人校長の登用
という方針が、教育改革の手法論だそうで。

そして、その民間人校長の目玉が藤原(元)校長で、
・ 校長が持っている教育課程編政権を使って、カリキュラム改革。 結果、杉並の真ん中のレベルが、トップへ
・ 地域本部を作って、中学生に「ナナメの関係」を提供、惰性のPTAから、主体的な地域本部へ転換
・ その地域本部で、成績下位層引き上げのための「土曜補修授業」
・ さらに、成績上位層向けの「英語特別授業」
・ そして、話題の「夜スペ」(SAPIXと協力して実施) (形は地域本部ですが、学校側のイニシアチブがあり、細々した事務を地域本部が担当)
と、具体的な改革が続き、目に見える学力は大幅に向上。目に見えない学力については、学者が調査中。

「夜スペ」には、
・ 公教育に私企業が入るのはおかしい
・ (たぶん日教組関連から)学校の先生の権威が失墜する
という批判があったが、

・ 現場の先生は、塾の先生との協業を前向きにとらえている
と切り返し。 「不平等」「格差」という言葉が出ると、多くが思考停止に陥り、本質的な議論が盛り上がらないと嘆いております。

最後に、藤原さんは、
・ 教育産業はソフト産業
・ 仕組みを変えるだけでは変わらない。人事を変えないと本質的には変わらない
・ 教育制度を変えるだけでは改革ができるはずがない。 教育長、校長、先生を変えていく必要があり、それができるのが首長
と締めくくっています。

最後の結論が本質を突いています。 仕事のやり方が悪くて、経営破綻した会社は、同じ経営者で再生できるわけありません。 経営というソフトを運営するヒトを変えて、再生のチャレンジをするわけです。 同じことなのかもしれません。

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