親から虐待を受けた子供は、社会が育てるべきか?
【弱者の、負の連鎖 児童養護施設でのケンカ】 朝日新聞 夕刊 208.11.20
朝日の夕刊の小さな記事ですが、児童養護施設で働くスタッフの全国研修会(の分科会)における、衝撃的な報告を報道しています。
・東京の48の児童養護施設に対するアンケート調査(昨年10月実施)
・対象はわずか1週間にしぼったが、なんと、子供間の身体的暴力は24施設であり、件数は99件
・特定の子供が暴力を受けているらしい? (いじめ?)
・この1年に、子供から脅しを経験した職員は6割以上、暴力は4割
・入所児童の3~4人のうち1人は、職員への暴力経験あり
・(調査者)おそらく、これは氷山の一角
短い記事なので、質問だらけの内容です。 まさに今日20日に報告された内容らしく、ネットにも報告書らしきものは見当たりません。 かなり推測ベースの内容になってしまいますが、いずれにせよ、なんか凄い事態になっている感じです。
実は、1か月前くらいのNHK「クローズアップ現代」でも、児童養護施設が定員パンパンというか、あふれている状態で、大変な状況だという番組がありました。(10月14日)
増加している理由は、家庭内の児童虐待(あるいは育児放棄)らしく、番組は、単なる保護でなく、心のケアが求められているとまとめています。(確か、入所している4割近い子供が児童虐待と言っていたかなぁ?)
記事の最後には、学者のコメントがのっていて、「発達障害の子供、児童虐待の子供など、対応が難しくなる一方で、定員ギリギリというか、超える状態になっていて、(親になり切れない)職員のケアも限界に近づいている。 精神的に安定していない児童が過密状態で、施設は厳しい状況だ」とのこと。 ギスギスした施設ということでしょうか。
児童養護施設には、約3万人が暮らしているらしく、その4割が児童虐待による入所だとすると、1.2万人。これだけの子供が、親から虐待を受けていたということか?
親からの精神的支え(愛情)をもらうことなく育った子供は、精神的な土台(自己信頼、他者への思いやり)が欠如すると言われます。 そのような子供は、やっぱり早いうちに、リハビリしなければならないでしょう。
でも、大変な作業です。 土台が壊れてしまった以上、施設の職員が、親以上の愛情で接しないと、土台の回復は難しいかもしれません。 マンツーマン状態です。
1.2万人の子供に、1.2万人×1.5=1.8万人の職員(職員は休みも必要)、ひとり800万円のコストだとして、1640億円。 (現実的には、マンツーマンは無理で、6人に1人の職員。 対応も限界があり、里親制度で、子供と向き合うとしています。 しかし、里親登録者が少ないらしい、そりゃそうだと思う)
不幸な子供1.2万人に、1640億円。 こっちの子供も不幸だから、何とかしてくれ!と、別のところからも声が上がりそうで、予算はいくらあっても足りません。 虐待を受けた彼らには、政治力がありませんから、政治家が、自らの価値観で対処しなくては、何も変わりません。 議員の皆さん、どうお考えでしょうか?
真面目に向き合うと、政治って、本当に難しい。
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