前回のエントリーで、議会と役所の談合を書きました。 その中で、議会(議員)の質問がお粗末とも書きました。 どうお粗末かというと、
・質問が非常に微細なもの (議会でわざわざ質問すべき内容か?)
・質問の内容が大きすぎて、答えようがないもの。 答えられても、抽象的に答えざるを得ず、結論が出ない
・そもそも、質問でなく、単なる演説 (実は結構ある、笑)
こんな感じです。
どういう問題意識を持っていて、何を明らかにしたいのか、何を主張したいのかということを、端的に質問してもらいたいものです。 基本的に、質問の内容、切り口で、そのヒトの能力、視点がわかります。 へぼい質問をしたら、会社では「できない奴」となりますが、議会では、へぼい質問が当たり前のようです。
ただ、そもそも論もあります。 時間が限られていて、途中で終わってしまうという構造的な枠組みの問題があります。 どんなに良い質問をしていても、時間で議論が終了します。 民間で例えれば、営業会議が行われていますが、時間が限られていて、結論が出ようが、出まいが、時間がきたら終了。 やるとしても、数カ月以降の会議。 普通の会社であれば、市場や競合の変化に対応できず、倒産していきます、笑。
何らかの結論が出るまで、永遠にやるし、何を調べるならば「いつまで」という締切が設定されるということが原則なのですが、そういった原則がまったく当てはまらないのが議会です。 だから、議会では何も決まらないというか、そもそも進化が起こらない。
結局、(行政サービスを行うことが義務の)役所側が、役所の既得権を守る範囲で、制度設計・予算計画を組み、近視眼的な議会(議員)のお願いを飲み込みつつ、毎年毎年、行政運営をやっているというのが現実です。 議会(議員)は、お願いを何とかしてもらうので、役所の運営にOK出しているだけです。
この構造の中で、議員は「自治体全体の行政サービスを考慮した問題意識」を持たないし、「議論も真剣にしないし」、だから「実質的には何も決めない」ということになり、だから、「議会不要論」が出てくるのです。 ただし、その議員を温存させているのは、我々市民でもあります。 どんな活動をしようがお構いなく、身近な議員に投票し、あるいは投票に行かない我々が、そのような議員を温存させているのです。
そのようなぬるま湯議会を改革しようとするのが、議会改革です。 しかし、組織内部の人間は、組織内部を改革できないという原則がある通り、現状の議会に、自分たちの改革は絶対に不可能です。 議会と役所の談合構造は永遠に続きます。
これを終わらせるには、どうすれば良いのか? 我々市民が議会を律するしかありませんが、我々だって普通に仕事をしているので、日々チェックするわけにもいきません。 材料、情報が足りない中で、議会を律するには、相当の努力が必要です。 普通は、その材料、情報を提供するのが、マスコミだったりするのですが、自治体という、小さい市場では、ジャーナリズムが商売として成立しにくいようです。
どうすれば良いのか? 実は、ノーアイデアです。 ぶっちゃけ、議会改革は無理だと思っています。
でも、地方自治は二元代表制ですから、議会がダメでも、役所がしっかり機能すれば、何とかなります。 役所が市民からしっかり牽制を受けて、自ら律していけばいいのです。 そのために、役所自らが、そのための材料、情報を提供していけば良いのです。 すべての情報が、わかりやすく公開されれば、さすがに市民も、役所に対して意見をいってくると思います。 変な運営をしていれば、「なんだそれ?」と突っ込みが入るようになると思います。
今までは、役所と議会の談合体制ですから、役所も自らの都合に合わせて、情報公開を最低限にしてきたし、役所の概念で情報を提供してきました。 市民が知るための、材料、情報があるようで、実は全くない状態。 例えば、役所の概念、言葉使いは独特ですから、わかりやすく再加工する必要があります。 特に、予算決算情報なんて、誰もわからない言葉ばかり、笑。
繰り返しますが、役所が変われば、談合は終わり、一部の当事者の既得権をベースにした調整型意志決定から、より多くの市民の意見と意見がぶつかる、(面倒だけど)本来の民主主義という、意志決定体制が生まれます。
えっ?、役所だって、役所自らが、自分の改革はできないのでは? その通りです。
しかし、問題意識を持った市長が、組織の外からやってきて、市民のサポート(支持率)を背景にやれば、内部改革はできるはずです。 市長は執行部門である役所の全権限を持っています。 (もちろん、議会の承認が必要な内容がたくさんありますが、承認なしでできる内容もきわめて多いし、実際の執行段階では、承認なしでできるものがほとんどです)
役所と議会の談合が終わるのは、構造的な談合体制に対する問題意識をもった市長が誕生した時です。 それ以外に手段はありません。
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